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倉敷育ちの海産物、これな~んだ?(後編)

 

5月30日の記事の続きです。

 

下津井地区に「ひじき」の取材に行き、とれたての姿にびっくりした私達。

 

「ひじき」って聞いて、このモジャモジャをイメージできますか?

黒くて、かたくて、乾燥した姿しか思い浮かばないですよー。

こちらは収穫後に真水で丁寧に洗い、目視で異物を取り除いたひじきです。

これを、大きな鍋でゆでていきます。

 

ゆで時間は約20分間。

熱湯に入れた瞬間、色が鮮やかな緑色に変化するんです!

 

ほら、全然違うでしょう?

味と風味を残すため、試行錯誤の結果、岡本さんはゆで時間を20分に決めたそうです。

 

むらなく茹で上がるよう、途中で何回も混ぜて様子を確認します。

 

しばらくたつと、また色が変化してきました。

 

途中でアクが浮いてくるので、丁寧に取り除きます。

本当に手間ひまかけた作業をされているんですよ~。

さてさて、20分経過。

ここからはスピード勝負です!!

 

茹で上がったひじきを、手早くザルに移し替えていきます。

大きな鍋から、蒸気がどんどん上がってきて

きっと、すっごく熱いんだろうなぁ…。

 

でも、岡本さんは、全く気にせず次々とひじきを鍋から引き上げます。

 

ザルがいっぱいになったら、サッと持ち上げて…(素早い連携プレー!)

あらかじめ準備していた氷水の中に

えいっ!!

鍋から引き上げて、10秒も経っていません。

 

氷水の中で広げて素早く冷やし、これ以上熱が加わらないようにしているそうです。

ゆでると、こんなにカサが減るんですね~。

…あんなにモジャモジャだったのに。

 

 

冷やし終わったら、この容器で約800g計っていきます。

容器の底には切れ込みがあって、余分な水分が落ちる仕組みになっています。

その後、この網に移し替えて

外にぶら下げて、干します。天気の良い日で、だいたい2日間。

取材に伺った日は、あいにくの雨模様だったので、干しているところが見られず残念!

天日で乾燥させた後、ステンレスのザルで振るって、茎と芽を分けます。

乾燥しているから、簡単に茎と芽に分かれるそうです。

 

そして、異物が入っていないか、人の目でもう一度点検します。

本当に時間をかけて、丁寧な作業をされているんですね!

これはひじきの茎の部分。この茎もおいしく食べることが出来ますよ~♪

 

 

今回、ひじきの取材にご協力いただいた岡本さんご一家。

「倉敷市の児童生徒さんに、倉敷生まれの海産物の魅力を知ってもらいたい」と熱く語っておられました。

 

明るい笑顔と下津井の海産物への情熱が溢れていて、私達も元気をいただきました。

本当にありがとうございました!!

 

しっかり食べて、地元の生産者さんを応援したいですね。

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